【北康利連載】若者よ、人生に投資せよ 本多静六伝 #19
前回はこちら↓
【ドイツ林学の祖ハインリッヒ・コッタ】
第三章 飛躍のドイツ留学 (3)
ドイツ林学とターラント山林学校ここで少し、当時のドイツ林学について解説しておきたい。
そもそもヨーロッパにおける森林は、童話『ヘンデルとグレーテル』のそれのように、従来は魔物の住む恐ろしいものとされていた。
それを近代に入ってヨーロッパの人々は人工的に手を加え、天然資源として収益を生むものに変えていった。中でもドイツは職人学校(マイスターシューレ)を設け、高級森林官(フォルスター)制