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【イベントレポート】落語は「お金」と縁深い!笑って学ぼう 立川談吉さん「落語と投資」

こんにちは。ひふみラボ編集部です。

5/28は、立川談志さんの最後の弟子である立川談吉さんをお招きして、「落語と投資」をテーマにセミナーを開催しました。このところ、ちょっと変わった切り口のイベントを、続々開催してきています!

ひふみラボは、みなさまと一緒に考える“研究所”にしていきたいので、せっかくならイベントレポートも、ご参加いただいた方の中からゲストライターとして書いていただけたらと思い、今回のレポーターはnoteユーザーでもあるyotsuさん(ハンドルネーム)にお願いしました。イベント参加者の目線で書いていただきます!

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はじめまして、ゲストレポーターのyotsuです。

私と「ひふみ」とは、証券会社を通じて「ひふみプラス」をはじめて2年ほどのお付き合いです。ただ、投資信託って自動積立にしてしまうと楽なもので、ついつい自分のお金が投資・運用されている事実を忘れがちに……。

そんな時、新しくスタートした「ひふみラボnote」を見て、様々なイベントが企画されていることを知りました。投資信託の運用会社がこんなにイベントをたくさんやっているなんて、面白いです。大事なお金のこと、投資のこと、一緒に考えてみたい!と、誰でも参加できるイベントに行ってきました。

笑って学ぶ 「落語と投資」

今回のテーマは「落語と投資」!? 落語は今、一部の仲間内で密かなブームになっていたりもして、ちょうど気になっていたところだったのでナイスタイミングです。

落語では「お金」は普遍的なテーマのひとつだそう。江戸時代から人々は世の中の仕組みや教訓を、落語で学んでいたのでしょうか。……なんて、落語も投資も素人ながら、とっても楽しみに伺いました。

会場は東京駅にほど近い、レオス・キャピタルワークス本社のセミナールーム。27階! 眺めの良い広々としたお部屋に、なんと「高座」が出現しています。

滅多にない機会ですよね。雨だったにも関わらず、紳士淑女100名近くが集まりました。お友だち同士でいらっしゃっている方もいらっしゃいましたよ。

ゲストの立川談吉さんも、こんな高い場所の寄席は初めてのご様子でした。(笑)

落語立川流 二ツ目 立川談吉さん

まずは藤野英人社長より、ゲストの立川談吉さんのご紹介。

「伸び盛りの人と一緒に育っていきたい」という会社や投資への思いに通じる、成長株の噺家さんなのだそうです。(公式HPプロフィールはこちら)談吉さんは出身地である北海道・帯広でも活躍されていて、藤野さんとは帯広つながりのご縁だそうです。(ロケットですね!)

期待も高まったところで、談吉さんの登場です!

ご自身の立川流での数奇な経歴や、故・立川談志師匠の粋なエピソードなど、すぐに場があたたまります。

そして流れるように、一席目「平林(ひらばやし)」へ。

「平林」は、人間の「忘れてしまう」性質と「記憶力」にフィーチャーして、漢字の読みや形でも遊んじゃう、テンポ良く楽しいお噺でした。

記憶力……中年になると余計身につまされるテーマで、会場も大いにウケていました。

それにしても、間近で見る噺家さんには驚かされます。表情や声色、しぐさと小道具(扇子と手拭い)を自在に操って、お客さんの想像を広げるのがお仕事なのですね。

そして落語は集中力! ただ笑っているだけでは、頭の中で場面が描けませんから、聴く方もイメージを膨らませて参加することが大切です。落語の奥深さに触れ、ウォーミングアップができました。

お金が行ったり来たり、「五貫裁き」

本セミナーでは、「落語ではお金はどのように描かれている?」と、投げかけられていました。談吉さん、このために「お金」の噺を覚えてきたそうです。 二席目の「五貫裁き(ごかんさばき)」は、「義に強いものに限って金が無い」というお噺。

登場人物は、金のない八五郎、八五郎を店子にする大家、質屋の徳力屋万右衛門、その番頭、そして大岡越前。ある日の三文に端を発した事件が、大岡裁きにまで発展、五貫文の科料を課され、分割払いとなった日銭の一文が、ふたたび騒動を引き起こして……。

と、落語を要約なんて野暮、いたしません。(否、できません!)

一人五役以上と語りを演じきるのですから、それだけでも面白いし、何度も笑ってしまいます。その中でハッとさせられたのが、大家さんの

「お前たちは、人の情けをわかっちゃいねぇ。
金なんてのは、使ってはじめて金なんだ!」

というセリフ。後半なんてとっても真理、投資につながる考え方ですよね。日本が抱えるタンス預金をも予見し、皮肉っています。

そして、人々の心を動かすのは、結局のところ金より人情、という教訓。金があっても徳を得られず、大きな出資をしたという事実は噂になり、人情噺となって記憶に残るというのです。もっとも、このお噺では、元も子もなくなってしまう(?)のですけどね。(笑)

「五貫裁き」は、お金の単位がいろいろ出てきて、それぞれ貸し方や支払い方、見方によって、価値が大きく変わるんだ、と気づきをもらえる深〜い落語でした。

立川談吉×藤野英人 お金の価値を決める「気持ち」

大いに盛り上がったあとは、談吉さんと藤野さんのトークセッションです。

藤野さんからは、「台本を読んだだけでは分からなかったが、生で感じることで状況が見えて、大いに深みが出た」との感想がありました。「お客さんに想像してもらってはじめて完成するのが落語」と談吉さん。会場の一体感も生まれていたな、と感じました。

「落語界で苦労はしましたか?」 という問いに、談吉さん「好きでやっているので苦労はない。けれど困るのは、好きでやっているということを、忘れてしまうとき」と。

「喉元過ぎれば熱さを忘れる」じゃないけれど、談志師匠からも出逢って最初の公演で、「今日の感激を忘れるな」と言葉をかけられたと言います。

駆け出しの頃、お客さんが1人だったことがあり、その人のために一生懸命やったら、後日SNSでその人が感謝してくれているのを知り、嬉しかったことも。意外なことに藤野さんも、その昔講演先でお客さんが3人だったことがあるそう。後に同じ場所で100人のお客さんが集まった中に、その時の1人がいらしてとても感激したとか。

そんなお二人だからこそ、「お金の価値を測るのは、一人一人の気持ちに見合うかどうか」といった見方もされていました。確かに深いお話です。

笑っていたら、学んでました!

「落語と投資」は相性が良さそうです! 笑いながら体験したことで、お金の話もすんなり入ってくるし、相手の立場になってみたり、視座を少し変えてみたり、ということを学びましたよ。落語に隠されたお金や経済、投資につながるヒントを、もっと探ってみたくなりました。

今回はひふみの運用責任者である藤野社長、スタッフの方々のお顔が見えて、自分がやっている投資がしっかり身近にあることを感じることもできました。

6月もいろいろな切り口で、これからのお金や投資を考え、知るきっかけとなるイベントがあるそうです。ぜひご一緒に参加してみませんか?

(ゲストレポーター:yotsuさん)

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レオス・キャピタルワークスでは、お金や投資を楽しく学べるような、さまざまなセミナー・イベントを開催しています。
みなさまのご参加をお待ちしております!

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また、6/8には談吉さんの独演会「第32回 談吉百席」が池袋東口GEKIPA(ゲキパ)にて開催とのこと!

こちらもみなさまお誘い合わせのうえ、ぜひご来場ください!

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