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【イベントレポート】多様な視点を学ぶ第一歩!ユニバーサルマナー検定 in レオス、開催しました!

こんにちは。ひふみラボnote編集部の坂崎です。

わたしたちレオス・キャピタルワークスでは、「資本市場を通じて社会に貢献します」という経営理念のもと、社会をよりよく変えていける企業や活動を応援しています。

そのような応援の活動の一環として、9/20にレオスのセミナールームで「ユニバーサルマナー検定3級」(一般社団法人日本ユニバーサルマナー協会主催)が開催されました。
(この会が開催されるに至った経緯はnoteでも書きました)

当日の様子をレポートします!

ユニバーサルマナー検定inレオス 熱気あふれる会場

会場となった、レオスのセミナールーム。熱気がいつも以上にすごいことになっています!

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熱気もそのはず。この日、一般参加の方(中には、ひふみのお客様もたくさんいらっしゃっていました!)100名に加えて、レオス・キャピタルワークス・代表取締役社長の藤野英人をはじめとして当社の役職員も23名、研修として一緒に受講していました。

今回は特別講師として、株式会社ミライロの社長で日本ユニバーサルマナー協会・代表理事でもある垣内俊哉さんにいらしていただきました。

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会の冒頭は、レオスの藤野から垣内さんのご紹介からスタートです。

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昨年、藤野が審査員を務めた「Japan Venture Awards 2018」の経済産業大臣賞(最優秀賞に当たる賞)を受賞したのがミライロでした。藤野も垣内さんとお付き合いをさせていただくなかで、経営者としての力強さにおおいに刺激を受けていたといいます。

わたしたちも日ごろ、「ひふみ」を通じて、幅広い方々とコミュニケーションをしています。「どんな人にとっても使いやすいサービスを提供していくために、多様な視点や価値観を身につける」という点でも、ユニバーサルマナー検定には以前から関心があり、藤野自身も、他のレオスのメンバーも、今回の受講をたのしみにしていました。

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「ユニバーサルマナー検定」って?

「ユニバーサルマナー」とは、高齢者や障害者、外国人、ベビーカー利用者など、さまざまな人々と共に暮らすための心遣いや行動の規範のこと。
「ユニバーサルマナー検定」とは、ユニバーサルマナーを実践するための「マインド」と「アクション」を体系的に学ぶための検定制度になります。
今回わたしたちが受講した「ユニバーサルマナー検定3級」は、高齢者や障害者への基本的な向き合い方や声がけ方法を学ぶ導入の講座で、事前の準備や勉強は必要なく、講座に取り組むことで検定も合格できるものです。
2016年4月にはアイドルグループ「嵐」の櫻井翔さんが受講したことでも話題になりました!

社会性と経済性を両立させるユニバーサルデザイン

講義は「バリアフリー」と「ユニバーサルデザイン」の違いを知ることからはじまりました。

バリアフリーとはそもそも、この社会には高齢者や障害者にとってのバリアが存在するから、それを取り除こうという考え方。一方、ユニバーサルデザインは、障害の有無や年齢、性別、人種などにかかわらず、たくさんの人々が利用しやすいように製品やサービス、環境をデザインする考え方です。なるほど、起点が違うんですね。

日本国内でユニバーサルデザインを求めているのは、高齢者や障害者だけではありません。
ベビーカーを押しているお父さん、お母さんも不自由を感じています。日本の高齢者が人口の約27%、障害者が約7%、そしてベビーカーに乗っている3歳未満の子どもは人口の約2%です。合計すると、国民の3割以上もの方が、何らかの不自由や不安を感じているということになるのだそうです。当事者だけでなく、行動を共にする家族、友人、同僚なども含めれば、さらに関係者は増えることになります。

「ユニバーサルデザインを意識することはビジネスチャンスにもなる。わたしたちが伝えたいのは、障害を価値に変える『バリアバリュー』という考え方です」(垣内さん)

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垣内さん、日本の現状は「惜しい!」と語ります。

というのも、日本って、点字ブロックの普及率、駅のエレベーターの設置率など、設備面のバリアフリーはどの国よりも進んでいるそうです。ハード(環境・設備)面は整っているのに、残念なのがソフト面。周囲の人を手助けしたり、思いやったりする気持ちやスキルを持っている人となると、日本はまだまだ多くないそうです。

何かしたい気持ちはある、でも何をしていいかわからない。適切な対応を知らないからこそ、「無関心か、過剰か」という極端な対応になってしまいがちなのだそうです。確かに、それは惜しいですね……。

そこで響いたのは「ハードは変えられなくても、ハートは今からすぐに変えられる」という言葉でした。

心構えが違うだけで、できることがある。その第一歩となる知識を、このユニバーサルマナー検定で学んでいけるということなんですね。

車椅子に乗った人の目線になる

自分とは違う誰かのことを思いやり、適切な理解のもとで、行動すること。それがユニバーサルマナーです。

実際に、講習ではいくつかグループワークを挟みながら進んでいきます。

近くに座った参加者同士でグループになって話し合うのですが、このおかげで自分たちも積極的に考えながら講義を受けることができました。レオスの社員はバラバラになって一般参加の方のグループに入りました。挙手して結果を発表すると「ミライロステッカー」がもらえると聞いて、俄然張り切るチームも(笑)。

垣内さんに後で聞いたところ、「いつも以上に盛り上がっていました」とのことです。

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例えば、「車椅子に乗った方がカフェの店内で、飲み物の入ったトレーを持っている」という写真を見ながら、その方がどんなことを考えているかをイメージする、というワークがありました。

車椅子に乗っている人の目線の高さは、立っている人の目線とは違います。何かを持ちながら、片手で車椅子をこぐことも難しい。自分とは違う誰かの視点に立って考えるということは、わかっているようでわかっていなかったな、と思い知らされました。

押し付けにならない「よい声かけ」とは?

何か手助けが必要な方に対して、わたしたちは「無関心か、過剰か」という極端な対応になってしまいがちだ、という話が冒頭にありました。

さりげない配慮が必要だけど、過剰な配慮になってしまうと、受け手にとっては押し付けと感じてしまうこともあるそうです。

難しいのが具体的な声のかけ方です。

万能なのが「お手伝いできることはありますか?」という言葉だそうです。英語では「May I help you?」ですね。これなら声をかけるほうも、かけられるほうも、気持ちよいコミュニケーションができるようになるのだとか。

それを聞いて、なんだか不思議と、早く誰かに声をかけたくなっている自分がいました。

最後に垣内さんがお伝えくださった「100点満点を目指さなくていいんですよ」という言葉も、とても印象に残っています。ユニバーサルマナーの実践のためには、一番大切なマインドかもしれません。

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知ったその日から意識が変わる

ユニバーサルマナー検定3級は、この講習を受けることで全員合格になります。

ということで、わたしも無事、賞状をいただきました!

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受講者の方のアンケートでは、
「あまり難しく考えずにまずは声をかけてみることから始めてみたい」
「サポートするだけでなく知人にも情報を共有したい」
「自社のサービスに活かしたい」

など、前向きな声がたくさん集まっていたそうです。

終了後、垣内さんに直接お礼を伝えられる方も多かったです!

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また、わたしたちレオスのメンバーにも、垣内さんのメッセージとこの日の体験が大きく響いたようでした。「2級も受けます!」「垣内さんの本を読みます!」「さっそく会社のビルの多機能トイレの位置や対応設備を確認しました!」など、社内のチャットでも盛り上がっていました。

レオスの「資本市場を通じて社会に貢献します」という理念と、障害や国籍などの壁を超えて暮らしやすい社会を作るユニバーサルマナーの理念は一致する部分も多いな、と感じています。

わたしたちも生活者としてだけでなく、投資信託の提供者として、そして新しい切り口で投資先を見つける運用者としても、この知識が役立っていきそうです。これからの仕事にぜひ活かしていきたいと思いました。

本当によい機会をいただくことができて、感謝です。
垣内さん、スタッフの皆さん、どうもありがとうございました!

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ユニバーサルマナー検定、興味のある方はぜひ受けてみてはいかがでしょうか。


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