【現地レポート】インターステラ社観測ロケット「ペイターズドリームMOMO4号機」の挑戦!
わたしたちレオス・キャピタルワークスがスポンサーの一社として支援したインターステラテクノロジズ株式会社(以下、インターステラ社)の観測ロケット「ペイターズドリームMOMO4号機」の打ち上げ実験が、2019年7月27日に大樹町で行なわれました。
しかし「高度13km到達後にエンジン停止により落下」という、残念な結果となってしまいました。
「ペイターズドリーム MOMO4号機」打ち上げダイジェスト映像(公式)
夢に向かって挑戦し続ける熱意を示してくれたインターステラ社の皆様、そして今回の挑戦を応援してくださった皆様、本当にありがとうござました。
※今回のスポンサー内容については、こちらもどうぞ。
今回もレオスのキャラクター「ひふみろ」と一緒に大樹町へ応援に行ってきました。熱い現地での様子をレポートしたいと思います。レポーターはMOMO2号機、3号機の応援からずっと現地に同行してきました、コンプライアンス部の飯塚(写真左)です。
打ち上げのための厳しい条件、繰り返される延期
当初の打ち上げ予定日は7月13日でした。そこから打ち上げが実施された27日まで、毎週末延期の繰り返しでした。原因は、主に天候です。
なぜ天候に左右されやすいのかというと、今回打ち上げる「ペイターズドリーム MOMO4号機」は全長20mほどの小さな機体だからです(前回打ち上げ成功となった「宇宙品質にシフトMOMO3号機」とほぼ同じ大きさのモデルです)。民間ならではのコンパクトさなのですが、雨(防水)に弱く、また風が風速5m以上吹くと自立ができない難しさもあります。それだけでなく、ロケットを安全に打ち上げるために、海上に船がいないこと、上空風ジェット気流が事前に予測できることも前提条件となります。
条件が揃わず、たとえ打ち上げ数分前に中止と判断されても、応援する方々の反応は温かいものでした。当社代表取締役社長の藤野も「ロケットは待つのが仕事だよ」といって、この実験がたくさんの人に支えられて、そして期待されているのがわかりました。
ひふみろ、現場での人気ぶりがすごい!
わたしたちは今回、一般の無料観覧場である大樹町多目的航空公園に向かい、ひふみろと一緒に打ち上げを見守ることにしました。
多目的公園には各地方から多くの方が集まり、中には片道3時間以上かけて足を運ぶ人も。会場にはオリジナル缶バッチがつくれるブースや、宇宙服を着ることができるブース、応援メッセージが書けるブースなど催し物がたくさんありました。
ひふみろも缶バッジを作りました。
ぎっしり応援メッセージが寄せられていました。
「ひふみ」が描かれた3号機の絵もありましたよ!
ひふみろは2号機、そして3号機の機体に描かれていたキャラクターということもあって、現地の皆様にすっかり馴染み、子どもたちから(大人もですが!)とても歓迎していただきました。皆様にとってロケットが身近なものになるために一役買えたのかな、と嬉しくなります。
初めてサインを求められ、すっかり上機嫌のひふみろです。
たくさんの方と写真撮影をさせていただきました。
とにかくよく抱きつかれます!
なかには手作りのロケットを手にしている子も!ロケットが大好きな様子がとても伝わってきました。とても上手!
手作りの3号機と4号機を両手にポーズをとってくれました。彼は13日の最初の候補日から毎週お父さんと一緒に北見から通ってくれていたんですよ。
自作のMOMO4号機の衣装でいらっしゃる方も!
そして、「また会えたね!」と声をかけてくれたこちらの少年。
2号機からずっと応援してくれていて、レオス社長の藤野とも「男の友情」で結ばれています!
少年とひふみろの物語はこちらでも読めます!
会場ではスタッフさんの素晴らしい対応に感動しました。毎週朝からずっと待機をして誘導や案内を続けているはずなのに、いつも笑顔で挨拶をしてくださいました。ひふみろと写真を撮ってくれるフレンドリーな一面も。ひふみろも誘導をちょっとだけお手伝いさせていただきました。
大樹町の夕空に上っていくロケット、挑戦を続けるインターステラ社
ひたすら、ひふみろの写真で失礼いたしました。
いよいよ肝心の打ち上げ。予定どおりの16時20分に行なわれました。
カウントダウンがはじまり、「ゼロ!」の掛け声とともに轟音が鳴り響きました。はるか遠くにちらっと黒い機体が見えると、会場では拍手が止まらず、「やったー!」と声を上げて喜びあいました。誰もが成功したと思った瞬間でした。
……ですが。
「今入った情報によりますと、13km地点でなんらかの不具合が発生してエンジンが停止し、落下をしたとのことです」
アナウンスが入ったのは、打ち上げからわずか数分後のことでした。
しょんぼりと立ち尽くすひふみろ……。
しばらくして、インターステラ社の稲川社長、そして堀江さんが発射場から観覧場まで駆けつけて、会見をしてくださいました。
稲川社長:
「宇宙に到達できなかったのは残念です。すぐに原因を調べます。ただ、13kmまではとてもきれいに打ち上がっていたので、打ち上げ自体はとても良かったと思います」
堀江さん:
「残念な結果になってしまいました。今言えることは、前回3号機が成功していて本当によかったということ(会場笑)。僕たちが目指しているのはもっともっと先にあるから、今回の結果は次の5号機、6号機と繋げていきたいです」
失敗を受け止めつつ、コメントはとても前向きなものでした。また、それを見守る会場の方も拍手を送り、「がんばってー!」と声をかけていました。
会見後、ひふみろが短い手を一生懸命振ってアピールすると、気が付いたお二人が駆け寄ってくださいました。
ロケットとレオスの「投資」への想い
インターステラ社の熱意が多くの人によって支えられて成り立っているこのロケットプロジェクト。わたしたちレオスが大切にしている「投資」の想いと強く重なっているものでした。短期的な博打ではなく、失敗を乗り越えても、未来に繋げていくこと。それを象徴してくれていると思います。今回もスポンサーの一員として関わることができてよかったです。
民間ロケットの難しさを改めて感じたと同時に、その難しい挑戦に挑み続けるインターステラ社に勇気をもらう大きな機会をいただきました。
素晴らしい挑戦を見せてくれたインターステラ社の皆様、応援してくださった皆様、本当にありがとうございました。(レポーター:コンプライアンス部 飯塚)