買い物する時「大切にしている」ことって?【Z世代こそ未来だ!私たちのオカネとトウシ #2】
こんにちは、ひふみラボ編集部の沼尾です。
皆さんは普段どんなお金の使い方をしていますか?
このシリーズは、レオスの「Z世代」メンバーのリアルな生活スタイルやお金観について赤裸々に語ってもらう企画です。
前回はレオスZ世代メンバー(松本さん・池田さん・酒井さん)に投資を始めたきっかけと、お金にまつわる失敗談についてお話伺いました。今回はZ世代の「消費行動」やそれぞれの「推し」について聞いてみました!個性的な回答が出揃い、買い物の話からその人の価値観がみえるという思わぬ展開になりました。
レオスZ世代メンバーはいったいどんなことを大切にして、買い物をしているのでしょうか。
自分の応援したい「企業」や「ブランド」って?
——皆さんが買い物をする際、「大切にしていること」はありますか?
沼尾:
池田さんは「応援したいと思うブランドを買う」とのことですが、具体的に教えてください。
池田:
学生時代、バレーボールをやっていたんです。ウェアやシューズって自分で買わなきゃいけないのですが、色々なスポーツブランドの中から自分に一番合ったのがミズノのアイテムでした。
身体に合うアイテムを使うと、やる気も違ってきます。ミズノいいな、好きだなって思うようになりますよね。そうした経験もあって、「この企業応援したいな。」とか「この企業を応援してもっといい商品を出して欲しいな。」というのを買い物するときによく考えるようになりました。
値段は少し高くてもあまり気にせずに、触り心地や着心地など「質」を重視していますね。
沼尾:
そうしたら実際に店舗で買うことが多いの?
池田:
はい。オンラインだと質感や着心地がわからないので、怖くて買えないです。
沼尾:
では、池田さんの「応援したいブランドを買う」基準って何ですか?
池田:
ずっと残っていて欲しいブランドや、自分に合った着心地のブランドは応援したくなります。
沼尾:
わかる!
私は「働いている人が正当な賃金をもらっていない」みたいな噂があるブランドの洋服は買わないようにしています。
松本:
2人ともけっこう「意識高い」ようですが、それって世間一般の感覚から結構ずれた意見じゃないですか?(笑)
沼尾:
大学生の頃は「安い」が正義だったけど、変わったかな。
社会人になってからは、「安い」が正義でもない気がしてきたよね。
松本:
それは社会全体の流れなのか、それともこの2人だけの意見なのか…。
池田:
某有名激安アパレルブランドとかも、工場内部のリアルな映像がTikTokで流れてくるじゃないですか。それを見ると、「激安」をうたうブランドの裏側にあるネガティブな面がわかってしまって…。今まで見えていなかった部分が可視化されやすくなってきたから、安ければいいわけじゃないよねっていうのもあると思います。
沼尾:
ブランド内部へのアクセスが容易になってきた時代だからね…。
酒井さんはどうですか?
酒井:
私は性格上、まわりの目を気にするタイプで、色々な人の評価や客観性みたいな部分を気にしがちです。
池田さんとはケンカになると思うのですが、私はみんなが持っている物を使っていたいタイプでして…。iPhoneもそうですが、使っている人が多いなら大失敗はしないですし、「操作等でがわからなくなった時に誰かに聞けるかな」というので、みんなが持っている物を使っていたいというのがあります。
洋服は自分が好きなアイテムを着ていたりしますが、基本的には世間一般で認められているものを買う傾向にあります。
沼尾:
そしたら、YouTubeでよくある「このアイテムは絶対買っておけ!」みたいな動画って見たりしますか?
酒井:
たまに見ますけど、あまりアテにはしていないです。
それよりも例えば、街を歩いていて同じ服を着ている人が沢山いたら「みんな着ているんだな~。」って感じです。実際に自分に近い年代の人が着ているブランドなどを参考にしています。何か商品を買うときは、カタチが残るのでそんな感じですね。
松本:
じゃあハンバーガーだったらマクドナルドしか行かないみたいなこと?
酒井:
いえ、経験を得たいとかサービスを利用するときは、客観性などはわりと気にせず直感でいいと思ったものを選びます。マクドナルド以外も行きますよ(笑)
沼尾:
松本さんはまたみんなと違って、何でその商品を欲しいのかを根源的なところまで追求するようですが…。
松本:
人間の三大欲求ってあるじゃないですか。
三大欲求に結びついている商品ってやっぱ市場では強いと思うので、何かを買うときに、その欲求を満たす商品かどうかを考えて買っています。
まぁ半分は職業病かもしれませんが、市場調査って名目で買うことは多いですね。
沼尾&池田:
松本さんが好きなグミ!
松本:
グミはお菓子業界の調査も兼ねて、コンビニの棚に並んでいる商品を全種類買ったりします。どんなグミが消費者の心をつかむのか考えながら、各社の商品を食べ比べるのは楽しいですよ。
沼尾:
あと松本さんは洗濯用洗剤がすごく好きみたいですね。
松本:
はい。洗剤は先月新商品がいっぱい出たので、今家に5,6個あります(笑)
沼尾:
それも市場調査ですか?
松本:
はい。最近では、粉と液体とワンハンドプッシュとジェルボールとスティック状の洗濯洗剤の新商品を買いました。
酒井:
比較するために買ったものって、全部自分で消費するんですか?
松本:
シェアハウスしてるので、全部なくなりますね。
一同:
へぇ~!!
酒井:
じゃあグミとかもシェアしてさばいたんですか?
松本:
いや、グミは沢山買っても1日3袋はひとりで食べちゃいますね(笑)
Z世代の推し活事情
——では、この流れで皆さんが推しているモノ・コトについて教えてください!
沼尾:
私は最近、「筋トレ、ピラティス、サイクリング、お笑いコンテンツ鑑賞」を推しています。
池田:
私も沼尾さんと似ていますね。
「ヨガ、ピラティス、車、バイク」です。
沼尾:
私は、元々ピラティスに通っていた池田さんに口コミを聞いてから始めましたね。
ちなみに池田さんはバイクでどこに行くんですか?
池田:
バイクは実家に置いてあるので、実家に帰ってきた時に海沿いを走ったりしています。
沼尾:
酒井さんの推しは何ですか?
必ず同じメーカーのものを買うようにしているそうですね。
酒井:
コンビニで淹れられるコーヒーが好きなのですが、セブンイレブンとファミリーマートが隣同士にあったら迷わずセブンイレブンを選んでしまいます。飲料水もコカ・コーラとサントリーの商品が並んでいたらサントリーの商品を選んでしまうのですが、正直味の違いはわかりません(笑)
沼尾:
え、じゃあなんでいつも決まったものを買うの?パケ買いとか?
酒井:
わからないです。
ただルーティン化しているのでなんとなくですね。
沼尾:
ちなみに私は、アイスカフェラテはローソン派です(笑)
あと皆さんが好きなブランドや企業ってありますか?
松本:
一番答えないといけないのは株式戦略部の私だと思うのですが…。あまり企業に好き嫌いがないんですよね。企業が好きかどうかと、ブランドや商品が好きって完全に切り分けて考えるようにしています。
松屋の牛めしがすごく好きなのですが、「企業として松屋が好きか」というと、そうならないように、そこは分けて考えています。
沼尾:
私の場合は、例えば企業が不祥事を起こしたり、社員が差別的な発言をしていたりすると、そこの商品は買うのをやめようと思ってしまいますね。そこは松本さんとは違う点ですかね。
あと、映画鑑賞が好きなのですが、映画監督が性犯罪に加担していたりしたのが発覚すると過去作品も見るのをやめちゃいます。
松本:
たしかにSNSとかでその監督が何を考えていて、どんな人なのかっていうのが見えるようになったから、我々も作品以外の価値を追求することが出来るようになったと感じています。
でも本来、牛丼を食べながら牛丼を作った会社の社長の人間性を感じることってないと思うんですよね。それと一緒で映画を見ても、映画を作った監督の人間性に想いを馳せたり、ボウリングをしながらボウリング場を作った人やボウリング場の経営者に想いを馳せることってないと思うんですよ。
そういうところで僕は「企業」と「商品」を切り離して考えています。
今までは見えていなかったけど、見えるようになったからといってその情報をもとに価値判断をしていいのかな?と。
会社がSNSで公開する情報って増えているじゃないですか。消費者が知ることができる情報が増えている中で、商品そのものの価値ではない部分を追って不祥事が出てきた場合、それを拠り所に好き嫌いを判断していいのかと疑問に思うことがあります。皆さんの意見を否定する気持ちはないのですが、好き嫌いを判断するための情報が増えていることに対して、必ずしもポジティブには捉えていないですね。
まあ、でも社会的に望ましいサステナブルな価値を生み出している会社の製品の方が、いいと思いますね。
沼尾:
私みたいな考えをする人もいれば、松本さんみたいな考えを持った人も居ていいですよね。全員が同じ考えである必要はないみたいな。私もよく意見が違っていてもいいよねという話を友人たちと議論します。
——買い物をする際のそれぞれのこだわりや想いを聞くことが出来ました。レオスではよく、「投資は企業を応援すること」だといいます。何気ない日常の買い物も、お金を払って好きなブランドや企業を応援すること、つまり投資なのだということですね。様々なモノが溢れ、世界中の商品やサービスを買うことが可能な現代だからこそ、企業理念や企業のビジョンを知ってそれぞれの価値観で選択することが、未来への投資になるんだなと再確認することが出来ました。
次回は、人生100年時代!「Z世代の考える未来」について話していきます!
(つづく)
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