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【イベントレポート】日本の宇宙ビジネスを担う男がやって来た!衝撃の失敗をどう乗り越えた?(前編)

こんにちは。ひふみラボ編集部です。

6月4日、やって来ました。わたしたちの「ひふみろ」を宇宙に打ち上げた男が!

ちょうどひと月前に日本で初めて民間ロケットを宇宙に到達させたインターステラテクノロジズ株式会社(以下、インターステラ社)社長の稲川貴大さんをお招きしたトークイベントを開催しました。宇宙ビジネスの可能性から、打ち上げ失敗の時の秘話まで楽しく語っていただき、大盛況となりました。

レポーターはマーケティング・広報部の大酒が担当します。

満員御礼、札止め!大盛況のイベント

ゴールデンウイーク真っ最中の5月4日、北海道の大樹町から、1台のロケットが宇宙に打ち上がったことを覚えているでしょうか。インターステラ社の観測ロケット「宇宙品質にシフトMOMO3号機」は、レオス・キャピタルワークスと同社社長の藤野英人個人もスポンサーとなっておりました(「MOMO2号機」に引き続き、機体にはわたしたちの公式キャラクター「ひふみろ」の顔があしらわれていました)。

(提供:インターステラテクノロジズ)

大空へ打ち上がった瞬間の中継動画はこちら!

現場に同行したレオスのメンバーによる感動のレポートはこちら!

このロケットを開発したインターステラ社の社長を務めるのが今回の主役の稲川さん。イベント前に名刺交換させていただくと、実にさわやかで、ユーモアあふれる方でした。稲川さんに講演いただいたあと藤野との対談、会場からの質問という流れです。

平日夜のイベントでしたが、会場は満員御礼の札止め。大きな拍手で稲川さんを迎えていただきました。

冒頭、打ち上げの映像が流れると、会場は水を打ったようにしんとなりました。ロケットに装着されたカメラは、時折乱れながら、発射台を映し、噴射する炎を映し、気が付けば北海道の形が……。マッハ4、時速にして5000㎞のスピードで上空100㎞、宇宙に到達したのです。

観測ロケット「宇宙品質にシフト MOMO3号機」ダイジェスト動画

日本で初めて、民間ロケットの宇宙到達を成し遂げた稲川さん。いったい、どんな方なんでしょう。

鳥人間だった学生時代

なんと稲川さん、学生時代は「鳥人間コンテスト選手権大会」(読売テレビ放送主催による人力飛行機の滞空距離および飛行時間を競う競技会)で優勝経験もある、「鳥人間」だったそうです。稲川さんが学生だった頃の鳥人間コンテストは、スタート直後に琵琶湖に落ちてしまうなど、なかなか全体の技術水準が上がりませんでした。各団体が優位性を保つため技術を隠してしまっていたことが要因です。そこで稲川さんは、自分のノウハウを公開し、全体の底上げを図ったのです。

今では琵琶湖を往復することも珍しくなくなった「鳥人間」たちですが、稲川さんのようなイノベーターに支えられていた面もあるんですね。

ところで、この「公開する」という姿勢は、インターステラの経営にも生かされています。稲川さんは、様々な実験や、打ち上げの模様を広く公開しています。パブリックビューイングを取り入れたり、マスコミの取材を積極的に受け入れたり。「投資家に個別にプレゼンもしますが、多くの人に見せて理解してもらうよう心掛けている」といいます。理解の積み重ねが、資金調達にじわじわとよい波及効果をもたらすのだそうです。

ホリエモンに口説かれて

稲川さんは卒業後、大手カメラメーカーに内定し、そのまま入社するつもりでした。ところが、運命的な出会いがあり、ロケット開発者になったのです。このあたりの経緯は、藤野が矢継ぎ早にと鋭い質問を続けて、会場の笑いを誘っていました。

藤野:
「稲川さんが、何かのイベントの手伝いでたまたま長野に行ったときに、すごい男に出会ってしまったとか」

稲川さん:
「長野刑務所から出所したばかりのホリエモンこと堀江貴文さんに出会いました(笑)」

藤野:
「堀江さんは『危なかった』とおっしゃっていました。『もう少し出所するのが遅かったら、稲川さんをカメラメーカーに取られていた』とね(笑)。インターステラは堀江さんがファウンダーとなって創立した会社です。出所したての人に突然口説かれて、インターステラに就職することになったわけでしょう。よく、そんな決断できましたね」

稲川さん:
「ほんとそうですね。でも、堀江さんがいるミーティングに参加したときにびっくりした。堀江さんがいない時のミーティングに比べて、駆動力がまったく違うんですよ。『この人がいると前に進むな』と思ったのを覚えています。それで、ミーティングに参加した次の日に入社を決めました」

ウーバーとインターステラの共通点

2013年4月にカメラメーカーへの入社を断り、インターステラに入社。そして翌年に社長に就きます。そこから今回の成功までには、2度の失敗がありました。

ご参加いただくお客様から事前にいただいた質問で多かったのは「折れない心はどのように身に付けたのですか?」

稲川さん:
「さすがに、MOMO2号機の打ち上げ失敗で機体が2つに割れているのを見たときは、心が折れそうになりました。そんな時は、ありたい未来を見ます。遠くを見る。目の前のことを見るとショックすぎるので」

そこで、会場にいたレオスの白水の着ているTシャツがスクリーンに大写しになりました。「燃えてるぜ」の文字。

藤野:
「これ、2号機が爆発した場面をモチーフにしたTシャツです。こんなTシャツ売ってチマチマ儲けている(笑)。これを見たとき、この会社行けるな、と思った」

というのも藤野は、初期のUber(ウーバー)に投資した投資家の話を思い出したそうです。

創業間もないウーバーが資金調達のための投資家ミーティングをしたとき、多くの投資家は退屈そうにして、盛り上がらないまま散会になりました。投資家が帰るときに、お土産でポップコーンが配られたんだそうです。「これは何?」。ある投資家が尋ねると「少しでもお金の足しにするために僕らが街で売っているポップコーンです」。ウーバーはそうやってチマチマ稼いでいました。それを聞いて、投資家は投資することを決断したのだそうです。

さて、ここまで稲川さんのお人柄を中心にご紹介してきましたが、インターステラ社のこれからのビジネスの可能性については、後編でレポートしたいと思います!

(後編に続きます)

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