【10/10sat開催】「ひふみフォーラム2020 秋」を予習しよう!Vol.2~対談ゲスト 北野唯我さん編~
こんにちは、ひふみラボnote編集部の深澤です。
10月10日(土)に開催予定の「ひふみフォーラム2020 秋 『次のゆたかさ』を考え、学び。語り合うLIVE」。
当日に向けて着々と準備が進められております。今回も、ご登壇いただく豪華ゲストを、レオスメンバーから紹介させていただこうと思います。この度私がご紹介させていただくのは、ご存知、北野唯我さん。
北野さんには、レオスの代表である藤野との対談にご登壇いただきます。
北野 唯我さん
株式会社ワンキャリア 取締役、作家
兵庫県出身。新卒で博報堂、ボストンコンサルティンググループを経て、2016年、ワンキャリアに参画。現在取締役として人事領域・戦略領域・広報クリエイティブ領域を統括。またテレビ番組や新聞、ビジネス誌などで「職業人生の設計」「組織戦略」の専門家としてコメントを寄せる。30歳のデビュー作『転職の思考法』(ダイヤモンド社)が20万部、『天才を殺す凡人』(日本経済新聞出版社)、『分断を生むエジソン』(講談社)、『OPENNESS(オープネス) 職場の空気が結果を決める』(ダイヤモンド社)で、著者累計35万部。最新作に『これからの生き方。』(世界文化社)がある。1987年生。
実は、今回の「ひふみフォーラム2020 秋」に、ぜひ北野さんにご登壇いただきたいと最初に言い出したのは私でした。
北野さんであれば、私たち「ひふみ」のコンセプトである「次のゆたかさの、まんなかへ」に共感していただける、そう考えたのです。
今回は、私から北野唯我さんの著書をご紹介させていただき、少しでも多くの方に「ひふみフォーラム2020 秋」に興味を持っていただければと思います。
『転職の思考法』が背中を押してくれた
私が初めて北野さんの名前を目にしたのは、2018年の夏。私がレオスに入社する少し前のことです。立ち寄った五反田のブックファーストで平積みされていた『転職の思考法』を手に取りました。
当時の私は、「自分は何のために働くか」を青臭く考えていました。どうしても自分が日々行なっているアクションが社会に良い影響を与えているという肌触り・感触を感じることができず、やりがいに飢えていました。そんな私にとって、表紙のデザインにある「このまま今の会社にいていいのか?」というキャッチコピーはまるで自分の頭の中を見透かされたようでした。
とはいえ、当時の私はすでに2度の転職を経験していましたし、うち1回は恥ずかしながら失敗と断言して差支えないものでした。
3度目の転職へ踏み出すその一歩は重く、上司や同僚の顔、友人や家族、かつて転職に失敗した自分自身の姿…と、色々なものが脳裏に浮かびました。
それでも、一度きりの人生、「自分が本当に働きたいもののために働ける仕事に挑戦してみよう」という勇気を『転職の思考法』は与えてくれました。おかげで、自分が心から共感でき、従来ファンでもあったレオスに入社することができました。
そんな背景もあり、今回北野さんに「ひふみフォーラム2020 秋」のご登壇を承諾いただいたメールを見たときには、思わず「おっし!」と素の声が出ていました。
新刊、『これからの生き方。』を読んで
北野さんからご登壇の承諾をいただいた直後、「実は…」と切り出されたのが、当時まだ未発売であった北野さんの新刊『これからの生き方。』についてでした。「『転職の思考法』に共感いただいたのであれば、ぜひ読んで欲しい」とメールをいただきました。
『これからの生き方。』というタイトル、「ひふみフォーラム」のテーマである「次のゆたかさ」にも通ずる感覚もあり、発売日にすぐに書店へ向かい、週末にじっくりと読みました。
本書は第1章の漫画編、第2章のワーク編、第3章の独白編という3部構成になっています。
第1章の漫画編では、それぞれの価値観を持った登場人物が仕事におけるトラブルや葛藤に直面し、そしてそれを乗り越えるストーリーになっています。この「それぞれの価値観」が本書のキーであり、漫画という手軽な媒体を通じて物語を読むことで、各登場人物の価値観に対し、構えることなく自然に触れることができます。「このキャラクターには共感できる。」「主人公の希は〇〇さん(同僚)っぽいなぁ」と、するすると読めてしまいます。
第2章は、ワーク編。巻末付録の「14の労働価値」というワークシートを用いて、仕事に対する価値観の自己分析を行なうことができます。自分自身が漫画編におけるどのキャラクターに似ているのか、あるいはどのキャラクターとは違うのかを客観視することができ、また、自分が重視している価値観がどれほど現職で満たされているのか、把握することができます。
労働価値のワークシートはレオスのマーケティング部メンバーでも挑戦してみました。
仕事に対して求めること、最重視していることは?
そう思う=◎ まあそう思う=○ どちらとも言えない=△ そう思わない=×
『これからの生き方。』より引用、レオス回答。
これが部内で可視化されるだけでも、非常に面白いです。「愛他性」や「ライフスタイル」が重複しているのは普段のコミュニケーションから何となく感じていましたが、意外な発見もいくつかありました。
また、複数人でワークを行ない、相対的に結果を見ることで、自分自身の価値観の輪郭もまた強く浮き出ます。特に、「危険性、冒険性」のある仕事が苦手な私は、これからは遠慮なくどんどんTさんにそういう仕事を頼もうという気持ちにもなりました。
第3章は北野さんの独白編です。この書籍の核にあたります。言葉は平易であるものの内容の抽象度は高く、本書のテーマである「これからの生き方」に必要な思考、エッセンスを怒涛のように突いた内容です。具体的な内容について、ここで触れるのは避けますが、私が読者として感じたのは2点ありました。
ひとつは、自分自身の生き方の根底にある価値観は誰にも否定できないのだという自己肯定感。他の人の価値観に囚われることなく、正しく自分を認識し、肯定し、受け容れること。北野さんに「お前はそのままでもいいんだ」と、エールを送られた気持ちになりました。
ただ、同時に厳しいことを言われた感覚もありました。自分の価値観そのものや、自分と他者の価値観の違いに自覚的であり続けることが、「これからを生きる」ために必要だということ。言葉にするのはとても簡単ですが、第1章 漫画編の効果もあり、それを心から受容し、行動や態度に移すことの難しさをヒリヒリと感じました。日々、家庭や職場でのちょっとしたコミュニケーションを振り返っても、自分にとっての当たり前を、いつの間にか誰かに押し付けてしまっていることは、少なくないと思います。
同世代の人には、ぜひ視聴して欲しい
実は、北野唯我さんは私と同じ87年生まれ。
今、これを読んでいただいている皆さんにも、同世代で活躍している著名人や友人、同僚を見て、焦燥感を感じたり、自分のキャリアに匙を投げてしまいたくなるような心境になってしまっている方もいるかもしれません。
ただ、繰り返しになりますが、一番大切なことは、いつも自分自身の価値観なのだと、「これからの生き方。」では伝えています。他の誰でもなく自分の心の声に忠実であり続けること。誰かが歩んでいる隣の道ではなく、今自分の足元にあるこの道を、自信を持って歩めばいいんだと、そういう気持ちにさせてくれる書籍です。
実は、ひふみのブランドビジュアルにも、様々な模様・形の羽根がある人が登場しますが、それも「多様性と主体性」を意図しており、ひふみのブランドコンセプトに通ずるものがあるなと、私は思っています。
そして、10月10日開催の「ひふみフォーラム2020 秋」。この企画がスタートした時から走り続けてきたひとりとして、当然想いがあります。
それは、ぜひ皆さん—特に私と同世代の30代前後の皆さんにとって、前向きな気付きを得ていただきたい。できれば、少しでもひふみが考える理念・コンセプトに興味を持っていただければ、こんなにうれしいことはありません。
長くなりましたが、これを最後まで読んでいただいた皆さんと当日お会いできることを、心より楽しみにしております(残念ながら皆さんのお顔を拝見することはできませんが、私は司会として参加します)。
どうぞよろしくお願いいたします!
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