環境問題と障がい者雇用に取り組む!ひふみの社会科見学・エフピコ
環境問題と障がい者雇用に取り組む!ひふみの社会科見学・エフピコ
株式会社エフピコ(以下、エフピコ)はスーパーマーケットや食料品店などで使用される食品トレーの専業メーカーとして、1962年に広島県で創業しました。
エフピコは、食の多様化に対応し、市場の変化とお客様のニーズをいち早くとらえ、「顧客第一主義」の経営理念のもと「環境、安全、安心、健康」を追求し、一歩先のトレンドとなる製品の開発を進めています。
またエフピコでは障がい者雇用を積極的に推進していて、2019年3月時点では約360名の障がいのある人々が活躍しています。障がい者雇用率は約14%で、東洋経済新報社の「障がい者雇用率ランキング」4年連続1位を取っているほどです。
今回の「ひふみの社会科見学」では、エフピコの工場がある茨城県八千代町へ訪問します。
(2019年6月12日/茨城県八千代町 株式会社エフピコ関東八千代エリア/レポーター:マーケティング・広報部 松永崇志)
「ひふみの社会科見学」とは?
「ひふみの社会科見学」とは、投資信託「ひふみ投信」の口座をお持ちの個人投資家の方が、レオス・キャピタルワークスのメンバーと一緒に、実際に企業へ訪問し、現場の空気や働く人、商品、サービスなどに触れ、経済や投資、企業を身近に感じていただく見学会のことです。
“投資する”ということは単にお金を出して金銭的なリターンを得ることだけではありません。投資の本質とは、企業活動とそこに関わる人々を応援し、経済全体へ貢献していくこと。訪問先の企業で働く方の思いや企業の持つ技術力などに触れながら、投資という行動がどのような循環で社会に貢献していくのか、その一端を体感いただくことが目的です。
バスで工場へ到着
古河駅にて集合し、バスでエフピコの関東八千代エリアへ移動します。
定員を大きく超えるお客様にお申込みをいただいたため、抽選でのご参加とさせていただきました。
エフピコの関東八千代エリアは広大な敷地に「関東エコペット工場」「関東リサイクル工場」「関東配送センター」など多数の施設が立ち並んでいて、需要の増加とともに次々と建てられたそうです。
まずは、そのなかの関東エコペット工場にご案内いただきます。
今回同行したのがレオス運用部のアナリスト、堅田雄太です。冒頭、堅田から皆様へのご挨拶と社会科見学の概要をご説明させていただきました。
堅田:
「『エフピコ』という社名では皆さんはあまり馴染みがないかもしれませんが、実はほとんどの方がお世話になっていると思います。実は、スーパーで使っているトレーの3つに1つは、エフピコさんが製造されたものなんです。環境問題への意識が高いだけでなく、障がい者雇用も積極的にされているとても素晴らしい企業なので、今日はぜひ皆さんも名前を覚えて帰っていただければと思います」
エフピコ製トレーのお弁当をいただきながらセミナー
そして、皆様にお弁当が配られました。
これはもしや?
「エフピコで製造されたトレーに入っているお弁当を召し上がりながらお聞きください」
エフピコ経営企画室の高島様よりご案内がありました。話を聞いてから実際にトレーを見ると、ぐっと会社が身近に感じます。
食事をしながらのセミナーが始まりました。環境対策室の小林様からご説明です。
小林様:
「皆さんのお手元にあるお弁当の蓋を見てください。当社が製造したトレーには必ず『エフピコ』の文字を刻印して出荷しています。通常、このようなトレーには製造社名は入れないことが一般的です。何らかの欠陥が見つかった場合などにその会社のブランドイメージが大幅に悪化してしまうためです」
他社が入れない製造社名をあえて入れることで、『エフピコ』の製品は堂々と名前を出せるほど安全だということをお客様にも知っていただきたい、ということだそうです。
続いて、関東工場についてのご案内です。
小林様:
「関東工場は34年前、ここ茨城県八千代町に初めて進出しました。最大の理由は圏央道がありアクセスが非常に良いこと。今、皆さんに食べていただいているお弁当の『透明な蓋』は『下館工場』で製造されていて、最近新設された『八千代工場』では、耐熱加工された新素材を成型しています」
そしてここ『関東エコペット工場』ではペットボトルのリサイクルを行なっているとのこと。東京ドーム約3.3個分という広大な敷地には、様々な工場があるんですね。
小林様:
「エフピコは再生PET原料だけで年間全国5万トンもの供給能力を持っています。APET容器の97%はリサイクルされた原料から作られる、非常にエコな容器になっています。皆さんがペットボトルを飲み終わったら、スーパーなどに設置されているリサイクルボックスに入れていただくと、環境に優しく再利用することができます。ぜひご活用いただければ幸いです」
身近にあったリサイクルボックスの「その先」を教えていただき、わたしたちの意識も変わってきます。
いよいよ工場見学へ
セミナーが終わり、いよいよ工場見学が始まります。
会場を出てまず見えてきたのは非常にバリエーション豊かなトレーサンプルでした!
小林様:
「当社のトレーには様々なものがあります。特に透明なトレーは清潔感があり、スーパーのフルーツ売り場などで使われています。こちらの木目模様のトレーはお寿司などで、下段にある金や銀のトレーはパーティーのオードブルや、クリスマスの七面鳥などで使われているんですよ。エフピコのトレーはスーパーに出ているトレーの約30%を占めていて、知らないうちに皆さんにもご利用いただいているかもしれません」
スーパーのトレーのうち約3割でエフピコ製トレーが使われているとのことでしたが、こうしてバラエティ豊かなラインアップを見ると、頷けます。わたしたちは日常的にスーパーでお惣菜を買っていますが、エフピコさんには大変お世話になっているんですね。
参加された皆さんも小林様の説明に興味津々でした。
この後、工場内部のペットボトルリサイクルラインや成形ラインなどを見ることができました。非常に大きい工場で大量のペットボトルが次々とベルトコンベアーで流れてくる様子は圧巻でした。
※機密性の高い内容となっていますので、残念ながら写真を撮影することはできませんでした。
障がい者の方が活躍する関東リサイクル工場
関東エコペット工場の見学を終えた一行は、隣にある関東リサイクル工場も見学させていただくことができました。
関東エコペット工場の見学を終えた一行は、隣にある関東リサイクル工場も見学させていただくことができました。
こちらはエフピコ方式リサイクルシステムの心臓部である使用済みトレーの選別業務の様子です。障がいのある方もない方も協力し合って活躍されていました。
「障がいがあるから仕事ができない」という偏見をよく持たれるそうですが、実際はそんなことはなく、むしろ障がいのある方は「持続力」に長けていて、集中して業務に取り組むことができるので、一度得意になった作業についてはかえってミスが少ないのだそうです。
エフピコの先進性に触れて
環境問題に貢献するだけでなく、障がい者雇用などダイバーシティ経営を積極的に推進するエフピコの姿勢を間近で見た参加者の方からは、様々なご感想をいただきました。
「普段あまり馴染みがない、障がい者雇用の実態を知ることができました。教えることを諦めず決して切り捨てないという姿勢に深く感動しました」
「普段、スーパーで見ているトレーがエフピコ製品だと知って驚きました。次からトレーに社名が刻印されているか見てみようと思います」
「環境問題に真剣に取り組むだけでなく、障がい者の特性を活かして正規雇用をしているのは驚いた。ライフスタイルの変化に対応した成長戦略を取っていることがわかった」
普段見ることができない工場内部の様子や、障がい者雇用の実態を知ることでエフピコの素晴らしい理念や先進性に触れることができ、お客様も大変満足されていました。
帰りのバスに乗る前、エフピコの皆様からお土産までいただき、あたたかくお見送りをしていただきました!社風を感じる瞬間です。
エフピコの皆様、そしてお越しいただきました皆様、ありがとうございました!
今後も、ひふみ投信では、定期的に社会科見学を行なっていきます。ぜひ、皆様のご参加もお待ちしております!(社会科見学はひふみ投信のお客様限定のイベントになります)
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