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4月25日、グロース市場に上場。レオス・キャピタルワークスの創業者3人が考える未来

こんにちは、ひふみラボ編集部です。

本日(2023年4月25日)、私たちレオス・キャピタルワークス株式会社は東京証券取引所グロース市場に上場しました。
証券コードは7330 「波去れ!」と覚えてください。
 
『資本市場を通じて社会に貢献します』という経営理念を掲げ創業してちょうど20年。私たちの会社は、資産運用業界のプロたちが集まり立ち上げた会社です。 日本全国120万人以上のお客様につみたて中心で投資していただいている投資信託ひふみシリーズをはじめ、国内外のお客様からお預かりする運用資産残高は1兆円を超えています。
お客様、そしてひふみをご販売いただくパートナー企業の皆様をはじめ、当社を支えてくださった皆様に心より感謝しています。
 
実は2018年12月に株式公開を予定していたのですが、直前に中止しました。それから約5年の時を経て、ふたたびこの日を迎えることができたことを嬉しく思います。

大きな節目となるこの機会に、これまで私たちを支えてくださった多くのお客様や関係者の皆様にありがとうの気持ちをお伝えしたい。そして、「なぜレオスは上場するの?」「上場するってどういうことなの?」といった疑問に答えることで、より深く私たちのことを知っていただきたい。そのような意図で、今回の連載を企画しました。

経済や株式投資には詳しくないという方にも読んでいただけるよう、専門用語の解説なども加えていきますので、楽しんでいただけると嬉しいです!

【上場とは】
株式が取引所(市場)を通して売買できるようになることを言います。
上場していない株式を取引する場合、買い手と売り手が直接交渉をして取引をする必要があります。これを相対(あいたい)取引と言いますが、直接交渉にはまず相手を探したり、価格をどうやって決めるかなど、多くのハードルがあります。
取引所を介することで、一般の人でも簡単にその株式を売買できるようになります。一方で、それだけ会社に求められる責任も重くなるため、上場するためには証券取引所の厳しい審査を経て承認を受けることが必要です。


創業者に、上場について聞いてみた

レオス・キャピタルワークスは2003年に創業してから、今年で20周年を迎えます。
4名でスタートしたベンチャー企業ですが、創業以来一度もケンカをすることなく(!)3名が現役で活躍しています。

上場を目前に控え、創業メンバーである代表取締役会長兼社長・藤野 英人、代表取締役副社長・湯浅 光裕、営業本部長・五十嵐 毅に話を聞いてみました。(4月12日)
その座談会の様子を、2回に分けてお伝えします。

レオス・キャピタルワークス株式会社
代表取締役 会長兼社長 最高投資責任者
藤野 英人

――今、どんな気持ちでいるのでしょうか。

藤野
:半信半疑なんです、実は。
前回(2018年)、ギリギリのところで上場できなかったので。上場できるかどうか、まだ半信半疑という感じで、緊張しています。あと2週間くらいの間に何が起こるかわからないので、「上場するのが嬉しい」といった感じとは程遠くて。何か不測の事態が起これば、それにしっかり対応していこうという気持ちでいます。

上場することを山の頂上に到達する「登山」に例えると、今はたぶん5合目くらいかな。
2013年頃から上場について話を進めてきたので、何だかんだ10年くらい準備してきました。それで今回ようやく(上場)というわけなのですが、4月25日に、本当に東証で鐘を鳴らすのかな?と……。それまでは緊張感を持ってやっていきます。

【鐘を鳴らすセレモニー】
東京証券取引所に上場すると上場日に記念のセレモニーが執り行なわれ、企業の繁栄を願い「五穀豊穣(ごこくほうじょう)」に由来して5回鐘を鳴らします。
レオスのエントランスにはこれを模した小さな鐘があり、上場を控えた企業の皆様がロードショー(上場の前に、機関投資家に向けて行う会社説明)にいらしたときには、この鐘を本番前の予行演習として5回鳴らしていただきレオス社員でお祝いしています。

代表取締役副社長
湯浅 光裕

湯浅:私も藤野さんと同じ心境ですよ。上場日までの間に、半信半疑の気持ちがどう変化するかはわかりませんが(笑)
もともと、レオスは「資本市場を通じて社会に貢献します」と経営理念からスタートした会社なんです。それから20年間、明確な戦略に基づく投資信託ひふみシリーズを、多くの投資家の皆様に応援していただき、日本の金融市場においては非常に良いポジションに位置づけられる存在として進んで来ることができた思います。マーケットが難しい環境下でも、きちんと実力を見せることができていると思っています。

上場は到達点・最終地点ではなくて、経過地点

湯浅:これまでお伝えしてきたことと変わりはありませんが、上場を機会に、ひふみや当社のブランドをより強化したい、日本で投資の「アイコン」(象徴的な存在)になることを目指したいと考えています。
生活をゆたかにするために投資があって、投資って楽しくて、そんな投資といえば「レオスだよね」と言われるようになりたいですね。

レオスと一緒に、投資の世界を体験してほしい


――20年前に創業した会社が上場することについて、どのような気持ちですか?

湯浅:創業してからこれまで、ひふみを買って私たちのファンになってくださるお客様がいてくださることを、すごく誇りに思っています。
今後は誰もが自由にレオスの株式を買うことができます。それはつまり、レオスのオーナー(株主)になっていただけるということです。そうして集まってくださった皆様に、レオスが考える投資や、価値観などをお伝えできるようなことをやっていきたいですね。
私たちは上場企業の中で、金融・投資の分野にいます。会社自身が投資家(機関投資家)という、なかなか面白い立場なので、その中で生まれる投資に関する体験をファンになってくださった皆様や、もちろん社員の皆さんとも共有したいです。

【投資家の種類】
機関投資家:主に顧客から預かった資金を運用する法人の投資家のことです。「保険会社」「投資顧問会社」「信託銀行」「年金基金」などがそれにあたります。
個人投資家:機関投資家に対して、個人で投資を行なう人を指す言葉です。

営業本部 本部長
五十嵐 毅

五十嵐:私は最近、昔のノートや記録などを見返しています。
会社ができたのが2003年で、その翌年に藤野さんがプロジェクトリーダーをつとめて、あるプロジェクトを実施しました。それは会社のビジョンを浸透させるための施策を考えるものだったのですが、その中で既に「上場」というキーワードが出てきていました。

当時のプロジェクト資料より
AからIプロジェクトまでのテーマの中で、5年後の企業イメージに「上場?」と書かれている

五十嵐:当時から上場というイメージを持っていたので、今こうして上場することになっても、それほど違和感はないです。
今の立ち位置を先月開催されたWBCで例えると、ようやく予選ラウンドが終わって、これから決勝ラウンドのアメリカに行く、というところだと思っています。上場承認を得るところまでが予選ラウンドで、決勝ラウンドを経て上場ということになります。
これからアメリカやキューバ、メキシコという強豪チームが待っている。そのチームを倒さなければ優勝(上場)できないわけです。4月25日に上場するまでの間に、何が起こるか分かりません。困難な状況に陥った場合には、それを突破しなければ上場にたどり着けないということです。
もちろん上場することが会社としてのゴールではないのですが、上場したら思いっきり喜んで次のステージに行きたいという、そんな気持ちです。


次回は、「なぜ上場するの?」「上場企業の社員になるって、どんな意味がある?」といった話題について、お話する予定です。(5/2頃に更新)

引き続き、お楽しみください!


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