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将棋×投資「第6期叡王戦」を通じて私たちが応援するもの

こんにちは、ひふみラボ編集部です。

10月29日、東京・将棋会館にて記者発表会が開かれ、レオス・キャピタルワークスの「第6期叡王戦(えいおうせん)」へのSBI証券と共同での特別協賛を発表いたしました。

これまでも「将棋と投資」をテーマにしたイベント開催や棋戦への協賛をしてきたレオスですが、なぜ今回叡王戦に特別協賛することになったのか。その思いや背景を、記者会見の様子とともに、レオス将棋部部長でもある経済調査室・橋本がお伝えします!

「叡智」の頂点を競う叡王戦

叡王戦は2015年から開始された将棋の公式戦。竜王戦、名人戦をはじめとする8つのタイトル戦の一角をなします。2015年度にエントリー制の一般棋戦として第1期が開始され、第3期(2017年度)より全棋士参加のタイトル戦へと移行しました。

元々は棋戦の優勝者が、コンピュータ将棋ソフトプログラムの大会で優勝したプログラム「電王」と対決する“人間対AI”の対決でした。
その際、棋戦名は一般公募され、選ばれたのが「叡王戦」

「これに勝ったものは電王と戦うのだから、人間の王と意味にしたい。ならば、人間しか持たない、知恵や叡智を競う将棋の頂点に相応しい称号を考えた。『叡』という字には、明らか、聡明、物の道理に通じた、という意味(ニコニコ大百科による)がある。将棋の道理を人間とコンピュータがどちらが理解しているか、という意味もこめて。」(日本将棋連盟ホームページより引用)

人間の「叡智」の頂点を競う叡王戦。経営者や現場におけるヒトの可能性に注目をするひふみの企業調査とも通じるところを感じます。

棋戦サポートへの想い

記者会見では、主催の日本将棋連盟・佐藤会長、株式会社不二家・河村代表取締役社長、そして当社代表の藤野がご挨拶しました。

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これまでもプロ棋士をお招きしたイベント開催、アマチュア棋戦への会場提供、将棋関係のTV出演など、しばしば将棋界と関わりを持ってきました。そうしたご縁のなか、今回叡王戦のスポンサーが交替することになり、レオスにお声がけをいただきました。

叡王戦は、実に34年ぶりにできたタイトル戦で、まだ今年で4年目(一般棋戦時代から含めても6年目)という若い棋戦です。

会見で藤野は、今回の経緯をお話ししました。

「伝統ある将棋の歴史のなかで、まだ新しい棋戦である叡王戦がスポンサー不在で無くなるようなことは避けたかったし、この将来性ある棋戦が長く続くよう応援していきたいと思いました

そもそも将棋と投資は密接な関係があると思っています。どちらも深い思考が大切です。深く読みを入れて、シナリオが当たったときには大きな成果が得られます。結果がはっきり出るのも似ていますね。

『ひふみ』という名前も、将棋と縁があるのかなと思っています(笑)

また、叡王戦はもともと電王戦と関係があり、インターネットに強みを持つ企業がサポートしてきました。そういう面でネットとの関わりが深い棋戦でもあると考えています。今回、共同で特別協賛するSBI証券も、ネットを通じてお客様のためにさまざまなサービスを提供しています。

そんなわけで、わたしたちは将棋や本棋戦へ非常に共感していますし、主催者と伴走してともに盛り立てていこうと考えています」

棋戦とAI

前述のように、叡王戦がタイトル戦に格上げされる前、叡王戦の優勝者が、コンピュータ将棋大会の優勝ソフトと戦う「電王戦」が開催されていました。ご存じの方も多いかもしれませんが、そこでプロ棋士や名人に勝利した将棋ソフトが「Ponanza(ポナンザ)」でした。これはAI企業HEROZのエンジニア山本一成さんが開発したソフトです。

かつて藤野は、成長途上にあり資金を必要としていたHEROZへ個人で投資をしましたが、そのときのことをこう語ります。

「Ponanzaは本当にすごいものだと感じた。この技術は絶対になくしてはいけない。この企業を手助けし、成長させることで、世の中を変えるようなものが生まれると思った」

のちにHEROZは株式市場へ上場を果たし、最先端のAI技術を持つ企業へと成長を遂げていきます。
そして今回、将来が期待される叡王戦が協賛を探していたことは、藤野の頭のなかで将棋・電王戦・Ponanzaと連想され、「あの時のことを思い出した」そうです。

わたしたちが応援するもの

AIが将棋界へ浸透したことで、将棋を「観て」楽しむ人が増えています。

対局中、どちらが優勢・劣勢なのか、評価値としてAIが「+1000」「-500」など数値を画面上に表示してくれます。これにより、野球やサッカーを観ているときのように、どちらが勝っているのかパッと見てわかるようになりました。

テクノロジーはこれまでの行動や習慣を変え、また新たな楽しみや文化を生み出します。可能性や将来性のある人や技術を応援することで、新たな価値やゆたかさが作り出されます。

これからどんな新たな手、新たなスター棋士が見られるのか。またどんな感動が味わえるのか。
ぜひ第6期叡王戦をともに楽しみましょう!


※当記事のコメントは、個人の見解であり、市場動向や個別銘柄の将来の結果をお約束するものではありません。ならびに、当社が運用する投資信託への組み入れ等をお約束するものではなく、また、金融商品等の売却・購入等の行為の推奨を目的とするものではありません。

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