【北康利連載】若者よ、人生に投資せよ 本多静六伝 #42
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【玉山】
第四章 緑の力で国を支える (12)
台湾(日本)最高峰への挑戦後藤が静六に依頼したのは、台湾の森林資源の調査と林業育成であった。
台湾総督府民政局の役割は台湾の近代化にある。
その点、林業は将来有望な輸出産業であった。東京農林学校の同級生である齊藤音作が、すでに乃木総督の時に初代山林課長として着任していたが、静六にも協力して欲しいというのである。
乃木総督の台湾開発の進捗がはかばかしくなかったから児玉が派遣されてきたのだ。乃木総督の時代に任命さ