【北康利連載】若者よ、人生に投資せよ 本多静六伝 #22
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【関東大震災から東京を復興させた男 後藤新平】
第三章 飛躍のドイツ留学 (6)
後藤新平との出会い静六がミュンヘン大学で博士号(ドクトル)に挑戦していた頃のこと、ふらっと一人の日本人が彼の前に現われた。それが後藤新平だった。
台湾総督府民政長官、南満州鉄道(満鉄)初代総裁、逓信、内務、外務大臣、東京市長などを歴任し、実行力もあったが、なにしろ言うことが日本人離れしたスケールなもので〝大風呂敷〟というあだ名がついた政治家だ。
関東大震災の翌日に内務大臣兼帝