【北康利連載】若者よ、人生に投資せよ 本多静六伝 #76
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最終章 若者にエールを送り続けて (9)
身近な者の相次ぐ死
高齢になって寂しいのは、身近な人が次々と鬼籍(きせき)に入っていくことである。
後藤新平もそのうちの一人だった。
伯爵にまでなり再三首相候補に上ったが、ついにその地位に就くことはなかった。元老の西園寺公望(さいおんじきんもち)とそりが合わなかったことと、軍人が幅をきかす時代が来ていたためである。
政界引退後も東京放送局(現在のNHK)初代総裁、少年団(ボーイスカウト)日本連盟初代総長、拓殖大学第