投資家に大切な「考える力」を育む!子どもはすでに投資家力の塊だった
突然ですが、皆さんはお子さんと一緒にコンビニにお買い物に行きますか。その時、お子さんとはどんな会話をしますか?また、じっくりと商品が並ぶ棚を見たことがあるでしょうか。
私たちレオス・キャピタルワークスは投資家として、多くの方からお預かりしたお金を成長が見込める企業に投資します。
お客様からお預かりしている大切なお金ですから、投資する前に、その企業がしっかりと利益を出して成長できるかどうか、徹底した調査を行ないます。
「投資家の企業調査」と聞くと、たくさんの数字や報告書をチェックしたり、毎日の経済ニュースに目を光らせる、ちょっと難しそうなお仕事だと感じるかもしれません。
しかし実は、投資家は私たちが日常的に目にするモノから投資のヒントを得ています。世の中の変化を常に観察し、企業を調査・分析して、お金を投資するのがプロの投資家のお仕事です。
そんな投資家の仕事を体験することで、世の中のお金の流れや社会の仕組みを知り、投資するうえで大切な考え方を身に着けてもらいたいと、小中学生を対象とした金融教育ワークショップを実施しました!
今回はそのワークショップの様子をお伝えします!
「なぜ?」を考えよう
今回のワークショップは「コンビニのお菓子の棚」を題材に投資家の目線で企業を分析するという内容です。当日は小学3年生から中学3年生のお子さん19名とその保護者の方々がレオスのセミナースペースに集合しました。
冒頭に同じテーブルのメンバー同士で自己紹介をした後、まずは後半のワークに向けて座学で土台づくりです。
最初は広報部・仲岡から、情報収集の第一歩となる企業やブランドのホームページについての講義です。
「ホームページは会社の玄関なんだよ。お友達の家に行って靴が散らかっていたり、汚れている玄関だと奥に入りたいと思いますか?たくさんの人にもっと知りたいと思ってもらうためには、玄関であるホームページは整理されているキレイな状態にするのが大事です。」
と、広報部長として、訪れた人が会社への理解を深めるための工夫やホームページの注目ポイントについてお話しました。
また、その会社が何のために存在するのか、何を目標にしているのかを知るひとつの方法として、企業名の由来を調べてみるとヒントがあることを伝えました。
はじめは緊張気味だった子どもたちも、ナイキやカルビー、モスバーガーを例に企業名の由来について問いかけると、身近な企業ということもあってか次々と手を挙げて発言してくれ、徐々に会場の雰囲気が温まっていきます。
つづいては、「コンビニを分析してみよう!」というテーマで、営業本部・仲木の講義です。
コンビニの陳列の工夫やコンビニ大手各社のキャッチフレーズの意味、コンビニの棚から違いを発見するクイズなどでワークへの解像度をあげていきました。
クイズでは、10年前と現在2つの写真を比較して、どちらが現在の売り場か考えてもらいました。
現在の売り場は、コロナ禍で若い層を中心にガムよりもグミが売れるようになり、グミの売り場が拡大しているのですが、ここに気が付いた子もいて、「え?投資家混ざってる?」とレオスメンバーも思わず目を合わせてびっくり。
また、別の理由をあげた子もいました。それは「今は棚にフックがついていて商品をかけられるようになっている」から、とのこと。
た、たしかに…!言われてみれば現在の売り場は持ち運び便利なようにチャックで閉じることができる商品も多く、フックに掛かってるわ…!
と、周りで見守るご家族の方やレオスメンバーも「言われてみればそうだよね」というポイントに気付く子どもたちは、すでに投資家として目線を持っているのかもしれません!
このパートのポイントは、「経営者の視点を持つこと」です。
投資家は日々、多くの経営者と会って話し、自分自身もその企業の経営者になりきって企業の今後を考えています。
なんだか難しそうですが、実は日頃使うモノやサービス、学校生活や家族との会話の中で「なぜだろう?」と考えることがその第一歩なのです。
なぜコンビニは近くに同じお店があるのか、なぜおにぎりはお店の奥に売っているのか、なぜレジの横にチロルチョコが置いてあるのか…などなど「なぜ?」を繰り返していく癖をつけると、理解が深まり、さらによいアイデアや解決策がうまれていくのかもしれません。
仲木からは「家に帰ったらお父さんやお母さんに『なんでなんで?』っていっぱい聞いてみよう」と宿題を出しました。お父さん、お母さん、周囲の大人の方、よろしくお願いします!(笑)。
「観察」と「体感」から考えるワーク
ワークショップパートでは、2つのワークにチャレンジしてもらいました。
ひとつめは「観察」です。
会場にコンビニのグミの棚を再現し、そこから発見したあらゆる気づきをふせんにメモしてもらいました。
ワークが始まると子どもたちはグミの棚に集まり、そこから得られる情報をメモしていきました。
・しぶめのものは下のほうにある
・下にいけばいくほど(パッケージが)ちいさくなる
・上のほうに外国のグミがある
・同じ会社はまとめてある
・有名なグミはたくさんあるが有名じゃないグミは少ない
・自分が食べたいグミは2、3段目にある
など、たくさんの発見が!
大切なことはたくさん見つけることや正解を見つけることではありません。
どんなことでも気になったことは書きだし、そこから「なぜ?」と自分なりの仮説を立てることです。
ワークを見守っていたお父さんやお母さんにも棚を見てもらい、自分たちが食べたいものと大人が食べたいものの位置や種類の違いを発見する子もいました。
自分が好きだから買うという視点の他に、他者はどう思うのかというのは、様々な価値観があって売買が成立する株式市場ではとても大切な視点です。
つづいては「体感」のワークです。
投資家は、外食の際にもあらゆる情報をキャッチしています。
・お店の売上は?
・必要な店員さんの数は?
・出てくるまでの時間は?
・前と味に変化はあるか?
など、消費者としての感覚も投資家としてとても大切なのです。
今回は触感や味、メーカーが異なる2種類のグミを試食し、口に入れた時、噛んでいる時、口の中に残る香りがどのようなものなのか、そしてそれぞれどのくらい感動したのか点数をつける「テイスティングジャーニーシート」を作成してもらいました。
これには表現に少し苦戦する子もいましたが、日頃食べているグミでも触感や味を観察することでどのような商品なのかをしっかりと分析できていました。
投資家として大切なこと
最後に「ひふみキッズ投資家認定証」をお渡しし、90分のイベントはあっという間に終了しました。
他にも投資家としてどんな点に注目して企業を分析するのかをお伝えしましたが、いちばん大切なこととして最後に伝えたのは「自分が好きな企業を応援すること」です。
自分自身が「好きだ」と自信を持って思えることを応援することが、世の中が楽しく、ゆたかになることに繋がるという「投資のその先」を少しでも感じてもらえていたら、私たちとしては嬉しいです。
今回ご参加くださった方は、お子さんもご家族の方も皆さん「とても楽しかったです!」と笑顔でお帰りになりました。一部アンケートコメントを抜粋してご紹介します。
お金のこと、投資のこと、どうやって伝えよう?
2024年1月からNISA(少額投資非課税制度)が拡充したこともあり、投資熱が高まっています。しかし、そもそも自分たちの世代が投資やお金について具体的に学ぶ機会がなかったのに、お子さんにどうやって教えたらいいのかと悩むお父さん、お母さんがいらっしゃると思います。
「何を伝えたらいいのか何もわからなくてうちは全然やっていない」
「お小遣いをあげているけど貯金してとしか伝えられない」
「これからは投資についても知ってほしいけど、自分がよくわからない」
そんなお悩みをお持ちの方や、お子様の興味の幅を広げたい方、ゆたかな発想力を育みたい方 、こちらのイベントに一緒にご参加してみてはいかがでしょうか。
好評につき、夏休みも開催!
ということで、夏休みは以下日程で2回開催します!
① 2024年8月3日(土)10:00~12:00
② 2024年8月24日(土)13:00~15:00
夏休みの自由研究としてそのまま提出できるよう、ワークブックもご用意します!
宿題も片づけて、お金や投資の教育もできる一石二鳥のイベントです。
申込受付は6月下旬を予定していますので、また改めて告知いたします!
皆様のご参加、お待ちしております!
その他のレオスの金融教育への取り組みはこちら↓
※当記事のコメント等は、掲載時点での個人の見解を示すものであり、市場動向や個別銘柄の将来の動きや結果を保証するものではありません。ならびに、当社が運用する投資信託への組み入れ等をお約束するものではなく、また、金融商品等の売却・購入等の行為の推奨を目的とするものではありません。