松下幸之助の起業家精神を体感する!ひふみの社会科見学・パナソニック
パナソニック創業の地、門真市へ
日本だけでなく世界でも圧倒的な認知度を誇るパナソニック。1927年に「ナショナルランプ」を発売してから「ナショナル」商標の商品を次々と世に送り出し、戦後日本の家庭における電化製品の普及に多大な貢献をしてきた会社です。現在は「パナソニック」に社名とブランドを統一し、東証1部に上場しています。
今回の「ひふみの社会科見学」では、パナソニック創業の地でもある大阪府門真市へ。創業100周年にあたる2018年3月7日にオープンした企業博物館「パナソニックミュージアム」へ訪問します。
(2019年4月20日、大阪府門真市・パナソニックミュージアム レポーター:マーケティング・広報部 松永崇志)
「ひふみの社会科見学」とは?
「ひふみの社会科見学」とは、投資信託「ひふみ投信」の口座をお持ちの個人投資家の方が、レオス・キャピタルワークスのメンバーと一緒に、実際に企業へ訪問し、現場の空気や働く人、商品、サービスなどに触れ、経済や投資、企業を身近に感じていただく見学会のことです。
“投資する”ということは単にお金を出して金銭的なリターンを得ることだけではありません。投資の本質とは、企業活動とそこに関わる人々を応援し、経済全体へ貢献していくこと。訪問先の企業で働く方の思いや企業の持つ技術力などに触れながら、投資という行動がどのような循環で社会に貢献していくのか、その一端を体感いただくことが目的です。
松下幸之助に学ぶ不屈の起業家精神
「パナソニックミュージアム」に行く前に、守口門真商工会議所にて、当日のナビゲーターを担当するレオスのシニア・アナリスト栗岡大介からお客様に今回の開催趣旨のご説明と、ひふみの投資理念などをお話しいたしました。
参加は抽選とさせていただいておりましたが、100名以上と多数のお申し込みをいただきました。
栗岡:
「今回、パナソニックを訪問した理由は、とにかく松下幸之助氏の『起業家精神がすごすぎるから』ということに尽きます。松下氏は和歌山で生まれましたが、父の会社が倒産して大変な状況になり、『丁稚奉公』に入りました。象徴的なエピソードとして、タバコの話があります。タバコを買ってこいとよく言われ、その都度買いに行っていたが非効率だと気づきました。そこで事前にタバコをカートンで問屋から買っておくことで、仕入れ値を安くした上ですぐに売れるようになり、自らの利益と顧客満足度向上に寄与したのです」
松下氏は、若い頃から徹底して起業家マインドを持っていたんですね。
また、創業後もパナソニックは幾多の苦難を乗り越えてきています。「外部環境を言い訳にせず成長できる会社には、ビジョンとミッションがある」と栗岡は話します。「ビジョンやミッションを持ち、日本の未来に前向きに希望を抱いている会社と人々を、投資を通じて応援しよう」というのが、わたしたちの考える理想の投資の形なのです。
起業家としての生き様から学ぶこと
後半は「パナソニックミュージアム」に移動しました。
松下幸之助氏の高い志をもとに生まれた数々の製品や技術、パナソニックの心や想いを未来に伝承したいという思いから開設されたのが「パナソニックミュージアム」です。松下幸之助氏の経営観、人生観に触れられる「松下幸之助歴史館」とパナソニックのものづくりDNAを探る「ものづくりイズム館」の2つがあります。
まず、お客様と一緒に松下幸之助像の前で記念撮影!
まず「松下幸之助歴史館」の館内で、パナソニックの方より「パナソニックミュージアム」の理念についてご案内いただきました。
「パナソニックミュージアム」のコンセプトは【松下幸之助の“思い”を、次の未来へ。】だそうです。創業100周年への“謝意”と、次の100年へ“決意”を広くお客様にお見せしたいという熱い気持ちが伝わってきました。「松下幸之助歴史館」は1933年当時のパナソニック本店と同じ外観を目指して造られました。
館内には起業家としての生き様がわかりやすく展示してありました。
展示は全7章あり、松下氏の生い立ちから引退までに起こった出来事や、パナソニックが世の中に出してきた革新的な家電製品、映像・模型による展示など、とても充実した内容。参加者の皆様も、熱心にひとつひとつ見て回っていらっしゃいます。
栗岡からは、こんな話もありました。
栗岡:
「松下幸之助氏は個人の投資についても長年語っていて、“株式の大衆化”を進めるべきだと主張していたんです。戦後の日本は荒廃して、ほとんどの国民が貧しい状態でした。厳しい戦後を乗り越えるため、新しい日本の真の平和のため、松下氏は『多くの国民が株を持つべき』と呼びかけました。日本の企業を応援して、その企業が成長することで広く国民の利益になるということを伝えたかったのです。20年後、30年後には自分の仕事以外にも自分が信じる会社からの配当を受け取る状態を作ることが望ましいと、こうしたことを今から50年以上前、1967年の時点で言及していたんですね」
個人も投資家になるべき、という強いメッセージ。時を超えて、教わりました。
身近な会社について深く考える体験
参加者の皆様からは、様々なご感想をいただきました。
「松下幸之助さんの“株式の大衆化”の話を聞いて感動しました」
「パナソニックという自分たちの生活に身近な会社についてここまで深く考えたことはなかったので、非常に良い経験になりました」
「初めて社会科見学に参加しましたが、ひふみのビジョンや社風、運用者の人となりも大いに感じ取れました」
松下幸之助氏の起業家精神や生き様から生まれた数々の製品によって戦後の日本は少しずつ豊かになっていき、国民の生活レベルも向上していったことがよくわかりました。
そして、松下氏の目指していた“株式の大衆化”について。わたしたちレオスのメンバーもこれから新しい投資の形を模索しながら、投資運用会社としてその一助を担っていけたら、と気持ちを新たにしました!
4月とは思えない暑さの中、お越しいただきました皆様、ありがとうございました。
今後も、ひふみ投信では、定期的に社会科見学を行なっていきます。ぜひ、皆様のご参加もお待ちしております!(社会科見学はひふみ投信のお客様限定のイベントになります)
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