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「投資」によって、生きるために必要な「自信」をつけてほしい。レオス山﨑が子どもに伝えたいこと(後編)

「お金についての知識に自信がない」
「子どもたちが生きる時代に、自分の経験が役に立つのかわからない」

そんな多くの親御さんと同じ不安を抱えるライターの森川さんが、個性豊かなレオス・キャピタルワークスのメンバーに「お金の教育」についてあれこれ疑問をぶつけていく本連載。今回は小学2年生の女の子と2歳の男の子のパパ、社長室長 兼 内部監査室長・山崎孝の登場です。

学歴などは求めず、「子どもはただ元気に育ってくれればいい」と笑う山崎ですが、一方で「できれば経験してほしいこと」があるそう。自身のキャリアと絡めて、子どもに伝えたい生き方について語ります。

お金で得られる幸せは、続かない

社長室長 兼 内部監査室長の山崎孝。妻と小学2年生の娘、2歳の息子の4人暮らし。「はじめての子どもがかわいくて、何でも買い与えてしまった」過去がある。

——前編では、山﨑さんが実践されている「お金の教育」の具体例について、くわしく教えていただきました。「元気に育って、幸せになってほしい」というシンプルな教育方針がベースとなっているところに深く共感しています。
 
山﨑:「すくすくと元気に」なんて子育て方針は昭和的で、いまどき珍しいかもしれません。でも、妻も僕も同じ価値観を共有しているので、子どもに何かを強制することがあまりないんですよね。僕らが何も言わずとも子どもは自分でどんどん夢を探して、自由にチャレンジしています。
 
たとえば娘は今、手塚治虫さんにすごく憧れていて、医学部で学びつつ漫画家になる夢があるみたいです。だから、「手塚治虫さんのようになりたいから漫画を買ってほしい」なんてお願いされたら、つい買ってしまうわけですが(笑)。
 
——お子さんの「夢」を大事にされている様子が伝わってきます。
 
山﨑:「やりたいことをやるのが、一番の幸せだ」とつくづく感じるんですよね。もちろん、生活をするための最低限のお金は必要ですが「お金だけ持っていてもしょうがないなあ」と心から思います。
 
社会に出てから、大金持ちになった友達や、お金はそれほど持っていないけれど夢中になれる趣味を見つけた友達など、いろんな人を見てきました。みんなそれぞれに人生を満喫しているのですが、お金で得られる刺激にはすぐ飽きてしまうように感じます。お金を使う瞬間は充実するけれど、5年、10年は続かない。それより、好きなことを見つけて没頭している人の方が何倍も楽しそうです。
 
そういう人たちを見てきた経験から、子どもたちには「好きなことを突き詰められる人になってほしい」と思うようになりました。だから、子どもの「やりたい」には、できるだけ「どうぞ」と言うようにしています。
 
——親が心から応援してくれたら、子どもは安心して好きなことに全力投球できますね。娘さんは、どんなことにチャレンジされているんですか?

連載担当のライター、森川さん。幼稚園年中の娘さんへの「お金の教育」を考えるべく、鋭意インプット中。

山﨑:先ほどお伝えした通り、漫画家に憧れがあるので美術教室で絵を描く練習をしたり、テレビのキッズダンサーに影響を受けてダンス教室に通ったりしています。「今のあなたにはお金はないけれど、時間はいっぱいある。だから、やりたいことはどんどんやりなさい」と日頃から伝えてることを、彼女はダンスやお絵描きでしっかり実践しています。頼もしいですね。
 
そうそう。娘が小さいころに親の欲を出してピアノを習わせようとしたんですが、まったく練習しようとしませんでした。せっかくピアノまで買ったのに(笑)。このとき、強制しても子どもは一切動かないと身をもって体感しましたね。自分が心から挑戦したいと思うものでないと真剣になれないんだな、と。

努力で「自信」を手に入れる経験をしてほしい

——「たくさんある時間を、やりたいことに注ぐ」。これは、「時間や情熱などのエネルギーを投入して未来からお返しを得る」という投資の考え方ですね。レオスには、投資の概念を幅広くとらえて人生をゆたかに生きていらっしゃる方が多くて素敵だなと感じます。
 
山﨑:ありがとうございます。当社の経営者や社員がよく言う「投資したエネルギーは、いつか自分の知識や経験となって返ってくる」という言葉は、きれいごとではなく真理だなと自分の経験からも感じています。僕はよりよく生きていくためには「自信」が必要だと思っているのですが、「自信」は自分の情熱や行動、時間を投入しないと得られないものですしね。
 
——山﨑さんが「情熱や時間を投資して、得た自信」とは、どういうものでしょう?
 
山﨑:僕自身のキャリアが、まさにそうです。僕が新卒で入社したのはインターネット証券でした。証券会社では、入社後すぐに「証券外務員」という資格を得るための試験を受けます。ほとんど落ちることはない試験だと聞いていたのですが、同期のなかで僕だけが落ちてしまって。入社1カ月目にして上司から本気で怒られ、人生のどん底を味わう経験をしました。

——同期のなかで一人だけ試験に落ちるのは、すごくショックです……。
 
山﨑:そうなんですよ。大学時代に商学部で会計学や経営学を中心に学んでいた僕は、もともと法律の分野に苦手意識を持っていました。だから外務員の試験対策も、答えを丸暗記するような勉強しかしていなかったんです。今から考えると「落ちて当然」と思うのですが、結果が分かったときには落ち込みましたねえ。
 
試験に落ちたあと、当時の社長から「お前、外務員落ちたろ」と声をかけられました。また怒られるのかと思ったら「法律の勉強が足りないから落ちるんだよ。お前は法務部に行け」と言われて。
 
——苦手分野の仕事を任されてしまったんですね。
 
山﨑:はい。ただ、異動してからはやるしかないと覚悟を決め、法務の勉強をコツコツがんばりました。それをきっかけに法務畑の道を歩みはじめ、法務でのキャリアは10年以上になります。
 
——努力の結果、苦手を克服したばかりか、その道のエキスパートになられた。
 
山﨑:はじまりは自分が望んだ道ではありませんでしたが、「時間をかけたことは自分の身になる」と実感できた体験でした。そこで得た「努力すればなんとかなる」という自信は、ことあるごとに自分を助けてくれています。
 
縁あってレオスに入社したあとも、その自信に助けられたことがあります。入社後しばらくは法務の知識を活かしてして内部監査に携わったのですが、代表の藤野から突然「(直接販売のひふみの営業施策を担う)ダイレクト営業部の部長をやってみないか」と言われて……。
 
——まったく経験のない営業部の部長に抜擢されたんですね! 私だったら光栄に感じる一方で、かなり困惑しそうです。

山﨑:実際、驚きましたね。でも「自分だったらなんとかできるだろう」「努力すれば大丈夫」と自信もあったので、自分の可能性を信じて前向きにチャレンジできました。
 
時間を投資することで得られる「根拠ある自信」は、生きるうえでとても大事だと思います。未知の分野に挑戦して世界を広げる原動力にもなるし、時にはだまそうとしてくる甘い言葉から自分を守ってくれる盾にもなる。
 
だから子どもたちにも、今のうちから好きなことにどんどんチャレンジして、努力を重ねて、自信をつけていってほしいですね。

子どもたちには、ジェンダーギャップのない世界に生きてほしい

——お話を伺っていると、山﨑さんは子育てに深く関わっていらっしゃって、家庭と仕事の両立をうまくされているのだなと感じます。
 
山﨑:いやいや、そんなことないですよ! 僕はついつい仕事に時間をさいてしまうタイプで、子育ての分担を割合にすると妻7割、僕3割ぐらいじゃないでしょうか。とくに2歳の息子は「お母さんじゃないとイヤ」という時期なので、子どもたちのことは妻に任せて、洗い物や掃除などできる家事を担当しています。
 
ただ、娘の習い事の送り迎えや調整は、基本的にすべて僕がやっていますね。習い事先では、まわりがお母さんばかりのなか「今度の発表会、どんな衣装を着るんでしたっけ?」と情報収集したりして。けっこう大変です(笑)。

——へえ、すごい! 「男性は仕事をして、女性は家庭を守る」といったジェンダーロールに囚われないライフスタイルが素敵だと思いました。
 
山﨑:家族は共同体なので、「やりたいこと」であり「やらなければならないこと」ですよね。でも、これだけ家族との時間が持てているのは、僕個人の努力だけではなく、レオスの勤務形態がスーパーフレックスなのが大きいと思います。コアタイムがないうえに在宅ワーク中心だからこそ、家族みんなで夕食を食べたり、寝かしつけを分担したりできています。家庭と仕事が両立しやすいのはレオスならではですね。
 
ジェンダーロールから完全に自由かと問われたら、僕もまだまだです。ですが、きっと10年、20年後には、性別による役割分担の垣根は今よりずっと低くなっているだろうし、経済や政治での男女格差も改善されているでしょう。むしろ、そうじゃなきゃいけないですよね。だから、娘と息子への接し方や教育には差をつけず、同じように育てていきたいです。
 
——娘さんに対しても息子さんに対しても、「元気に育って、幸せになってほしい」という思いは同じなんですね。
 
山﨑:はい、もちろんです。僕が彼女たちにできるのは、子どもたちの幸せを守る最低限のサポートだけ。親が介入したところで、こちらが望む結果にはならないですしね。ピアノがいい例です(笑)。子どもたちには、自分らしい生き方を自分で見つけて、人生を楽しんでもらえたらいいと思います。
 
——はい! 私も、子どもが自分の意思で選び取って歩んでいく道を、後ろからサポートできるような親になっていきたいと思います。

プロフィール:

ライター:森川紗名
1985年 兵庫県生まれ。ライター。4歳の娘を持つ母でもあります。食品会社に10年あまり勤めたのち、育児に専念したく退職。その後、書くことに魅了されフリーランスのライターに転身。現在はウェブ媒体記事の執筆などを担当しています。

取材・執筆:森川紗名
編集:田中裕子
写真:沼尾紗耶(レオス・キャピタルワークス)

※当記事のコメント等は、掲載時点での個人の見解を示すものであり、市場動向や個別銘柄の将来の動きや結果を保証するものではありません。ならびに、当社が運用する投資信託への組み入れ等をお約束するものではなく、また、金融商品等の売却・購入等の行為の推奨を目的とするものではありません。


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